有機システム
有機体は、宇宙を代表するこの世のあらゆる「いのち」の仕組みを現す言葉です。
人間はもちろん、この世のあらゆるものすべては、互いに内面的関係をもっており孤立したものではないとする科学的な見方です。

マザー・アースという言葉をアメリカの先住民は使うそうです。私たちは母なる地球の腕に抱かれて、母の血・肉である大気や水、その他いのちに不可欠な多くの要素を分け与えられ生かされている、という考え方です。 このように、自然の生命現象は有機的で宇宙の呼吸に呼応しながら維持され、その多様性に依って、そのすべてと関連し影響しあいながら個々が生かされています。

つまり、私たちも自然の一部として存在し、自然のすべてと関連しているのですから、もちろん人間同士とも関連しあいながら生きているということになります。そういった関連性を無視したとき私たちは孤立し、「いのち」の活力は低下するという考えを尊重し、さらに、そういった世界観が一つの神や一つの宗教に偏ることを避けるために、自給道楽で有機システムに採用し、自然を敬愛し自然と同化し、その有機システムの一部として生活することを推進力にしたいと考えます。

集まって暮らす

有機システムを推進する上では、個々ばらばらの核家族よりも関係性を持ったオープンな集まりによって有機的環境は高まります。
お互いに他の人の自由を侵さないことを前提に据えた上で、風通しのよい組織のネットワークの一部として機能しながら、施設や道具、その他多くのものをシェアーし、足りない事(労力や技術、アイデアその他いろいろ)を補いあうことで負担なくお互いがメリットを得ることになります。

またこのような有機的関係性では、精神的にも経済的にもクオリティーの高い生活の場が形成されます。

権威や風習に固められた不自由な集まりや、孤独な生活からの解決策としても主体性を確保できる対等な環境システムとして効果的に機能することと思います。

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