融通のこころ

S(Share)&E(Exchage)システム
 共用    交換


共用(Share)

 通常一家庭におけるそれぞれの生活必需品は各家庭単位で購入され、赤ちゃん用品から子供用品、その他老人の介護ベットに至るまで、それぞれの必要時に合わせて個々が購入し、不要になった際には個々において、時には処分費用を払って処分をしています。

 このことは、総体的な省エネ観点から見た場合、大変無駄な浪費に思えて仕方ありません。このような生活様式が固定した背景には「経済発展」〈GDP(国内総生産)向上〉を掲げ、消費を促す政策を奨めることによって、豊かな生活を成し遂げようと、言ってみればそのように洗脳されたことにより常識化したものであろうと思います。

「自給道楽」の仲間内だけでも、このような浪費にストップをかけ、できるだけみんなで共用できるものは共用しようじゃないか、という提案です。

 例えば本などは、共用できやすいものの一つですが、この考えをを具体的に進めてみると、自家用車から自転車、洗濯機、大工道具、農工用具等等、限りなく共用できるものが見えてきます。
みんなで相談しあって、共用できるものを提供しあうことは、生活をより豊かに、しかも経済的にする方法ではないかと考えます。





交換(Exchange)

 交換というと、原始的な物々交換が思い浮かびます。もちろんそういった物々交換もよいでしょうが、ここでの交換(Exchange)は、どちらかというと「スキル(得意能力)」の交換に重点がおかれます。と言っても得意なものがないという人がいるかもしれませんが、「できること」の一つや二つはは必ずあるはずですですから、悩む必要はありません。

人は、学歴や学校の成績だけでその能力を測れるものではなく、生まれついての感覚能力や、経験に培われたスキルなど、それぞれの得意分野というものを持ちながら、現在の経済社会においては市場性がないという理由から、せっかくの能力を利用する機会もなく、本人自身もそのような能力をスキルと認識できないでいることも多いのではないかと考えます。

 一人の人間が万能を備えることは不可能なことは言うまでもありません。ですからそれぞれの能力を交換し合うということは、生活上大きなメリットにつながるのではないかと考えます。

 海外へ長期滞在したときなど、現地の方と英語、日本語の習得をExchange(交換)しあい、お互いが無料でレッスンをしあったという経験のある方も多いと思います。その他新聞のクラシファイド(classified)欄には、能力、場所、モノなどを提供したり、それらを募集したりというような、シェアーメイトやエクチェンジメイトの募集が多くみられます。

 そこで、「自給道楽」では、個々が自分のできることを思い出し、その能力を借りたいと思っている人に利用する、というExchange(交換)システムを考えているのですが、日本語・英語レッスンのように提供者と利用者とが一致すれば問題はないのですが、少ない仲間内だけでは、大方の場合提供する人とそれを望む人とは合致しないことが多いものです。そのためにお金というシステムが生まれたわけですが、「自給道楽」では安易にお金で解決することで、人の能力よりもお金のほうに権力を与えてしまうような、結局お金に振り回されてしまう生活うを避ける意味において、お金に換わる独自の交換システムをつくり、個々の能力を交換し合うということを提案したいと思っています。

 

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